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失敗を回避するマーケティングの法則「売れるもマーケ当たるもマーケ」

元ZOZOの田端氏がYouTubeで紹介されたいた本書。前半7つの法則が超重要でこれに逆らうと99%失敗すると言われてたのでこれは読むしかないと即買いしましたw

数多くあるビジネス書から良書を探すのは困難ですが、YouTubeはじめSNSで有識者が時折オススメの書籍を紹介する事があるため、それらはとりあえずAmazonのお気に入りリストに入れといて後々参考にするのが、最近の書籍購入における王道パターンです。少し脱線しましたが、さっそく田端氏が言われていた前半7つのマーケティングの法則に関して私なりの解釈とともに紹介できればと思います。

1. 一番手の法則

マーケの基本はあなたが先頭を切れる分野を創造すること

2. カテゴリーの法則

新製品を開発するとき、真っ先に問題にすべきことは「この新製品は競合商品よりどこが優れているか」ではなく「どこが新しいか」ということ
言い換えればこの新製品はどのカテゴリーで一番手かということ

1、2は近しい法則です。本書の法則の中でも最も重要な法則かと思います。まずは他に優ろうとするのではなく、先頭を切れる分野を創造することに知恵を絞るということと、分野(カテゴリー)を創造するには模倣されにくい自社の「強み」に目を向けるべきかと思います。

3. 心の法則

市場に最初に参入するよりも顧客の心の中に最初に入り込むほうがベター
マーケティングにおいて最も無駄な行為は人の心の中を変えようとする試み

4. 知覚の法則

マーケティングに存在するのは顧客や見込み客の心の中にある知覚だけ。
マーケティングとは知覚をめぐる戦いであって、商品をめぐる戦いではない

続いて3、4も近しい法則と感じました。まず3の心に入り込むという表現だと分かりづらいですが、要は〇〇といったら、〇〇社と想起されるよう普段から顧客とコンタクトをとったり、リードに対して情報発信していくことが大切かと思います。

また4に関しては競合との差別化すれば選ばれるものかとどこか考えているフシがありましたが「知覚をめぐる戦い」というのは新しい気付きを得られました。3の法則につながってきますが、顧客やリードとの接点がないと知覚されず=忘れられてしまうということなんでしょうね。

5. 集中の法則

マーケティングの基本は焦点を絞り込むこと。
なにもかも追いかけているようでは、結局なにもモノにはできない

ランチェスター戦略でも弱者がとるべき戦略はひとつの事に絞り込むべきと言われていますよね。1つに絞って深く掘っていくと、あとから自然に関連商品が出てくるので、まずはアレコレと手掛けずに強みに集中し、勇気をもって弱みは捨てるということを当面は強く意識したいと思います。

6. 独占の法則

自分の競合会社が顧客の心の中にある言葉を植えつけていたり、あるポジションを占めている場合に、その言葉を植えつけようと試みるのは無駄
よくやる間違いは競合相手の商品コンセプトの重要度を高めることによって、相手の立場をいっそう強固にしてしまうこと

これはだいぶやりがちな過ちだと感じました。まずは1、2の法則にもとづき集中すべき分野(カテゴリー)を創造することがやはり最も重要ということですよね。競合の土俵で勝負しても勝ち目はないということでしょう。

7. 梯子(ハシゴ)の法則

顧客の心の中には購買決定をするにあたって用いる序列尺度が存在する
マーケットシェアと顧客の心の中にある梯子段上のあなたの位置との間には相関関係がある

顧客の選択肢のうち自社がどのポジションなのかを意識することが肝心ということですね。自社から見た上段の競合に対して、活用できるリソースからどのような打ち手があるのか、その打ち手は勝ち目があるのかを戦略的に考えていく必要があると感じます。

最後に時折本書を読み返して施策が本書の法則に則っているかを確認していければ良いと思いますので、いつでもさっと読めるよう手元に置いておくのにオススメしたい一冊ですね(^^)